珠衣「をみなへし」+名古屋帯「ピッパラの樹」
女郎花(をみなへし)は佐紀という地名にかかる枕詞ですが、美しい女性を表す花として万葉集では詠われています。きものは「をみなへし」の花が咲き乱れる秋の野に、藤袴、桔梗などの花が所々でのぞいている様を表現しました。
ピッパラはインドボダイジュのことで、釈迦がその下で悟り(菩提)を開いたとされる樹ですが、花言葉は「夫婦愛・結ばれる愛・情熱の恋」など恋愛や結婚にまつわるものが多く、聖樹として捉えられるだけではなく、広く人々に愛される樹でもあるようです。帯ではインドボダイジュの特徴を簡略化してデザインし、恋のイメージを匂わせる表現としています。
ピッパラの葉のグリーンがきものの地色ときれいに響き合います。
ピッパラの樹
ピッパラの樹 ピッパラの樹 前部分(関東巻) ピッパラの樹 前部分(関西巻) ピッパラはインドボダイジュのことで、釈迦がその下で悟り(菩提)を開いたとされる樹木…
をみなへし
をみなへし 枕詞の「をみなへし」は地名の「佐紀」にかかります。また、「咲く」を導く序詞としても使われます。匂うように美しい様から、美しい女性を表す花として歌の…
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