小紋「瓢箪」+名古屋帯「天の火」
きものは深い緑とねずみ色で染められておりたいへん存在感があります。瓢箪の文様は子孫繁栄や商売繁盛の意味をもつ吉祥文です。
帯「天の火」は万葉歌をテーマにしたもので、一見、何の柄なのか解りませんが、歌の内容を理解するとストンと腑に落ちる面白さがあります。とりよろふはそういう意匠を大切にしています。炎は歌人のやりきれぬ激しい感情を表しますが、それを鎮める何か救いとなるものはないかしらと、あれこれきものや小物を考える楽しさがある帯です。
ここでは吉祥文の小紋と組み合わせました。きものの地色に使われる松葉色に炎の弁柄や緋色が良く映えます。
天の火
天の火 天の火 前部分(関東巻) 天の火 前部分(関西巻) 君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも狭野弟上娘子(巻15-3724)あなたの行く長い道のりをた…
瓢箪(ひょうたん)
瓢箪 ヒョウタン 瓢箪は、一つの実からたくさんの種が取れるため、子孫繁栄や多福をよぶことをあらわします。また、旺盛に蔓を伸ばし広がりながら、たくさんの実をつけ…
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