付け下げ「ナツメヤシ」+名古屋帯「月の樹」
きものの柄の手のひらのような文様を「パルメット」といいますが、これはナツメヤシの葉の様子をデザイン化したものです。またブドウの実のように見える部分はナツメヤシの実である「デーツ」をデザイン化したもので、とりよろふオリジナルの文様です。ナツメヤシはシルクロードの中継地である北アフリカや中東が原産地とされるので、きものにはエキゾチックなイメージを持たせました。
帯「月の樹」は葡萄をテーマにしたもので、「太陽の樹」と同じように古代イランの伝説にある聖なる植物です。古くからイラン高原で栽培され、豊穣の象徴として神に捧げられました。
シルクロードという長い旅路の末に、ナツメヤシも葡萄も文様として日本に伝わりました。日本的な「和」とは何かと考えると、その背景は思ったよりも奥行きが深いのだと気づかされます。とりよろふの大切にする世界観は、このような文様の捉え方にあります。
月の樹
月の樹 月の樹 前部分 ブドウ イランの古代信仰では、天空には雨水を貯える大きな海、あるいは泉があり、それは豊穣の女神アナーヒターを意味するものでした。そこには…
ナツメヤシ
ナツメヤシ パルメットを繋いだ生命の樹 ナツメヤシというと砂漠など乾燥した地域において高くそびえ立つような姿を思い浮かべます。その葉は屋根ふきや繊維として使わ…
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