月の樹

月の樹
月の樹
月の樹 前部分
月の樹 前部分
ブドウ
ブドウ

イランの古代信仰では、天空には雨水を貯える大きな海、あるいは泉があり、それは豊穣の女神アナーヒターを意味するものでした。そこには一本の聖なる樹があり、その樹液を飲むと不死の生命が得られるとされていました。名は「ハオマ」、別の名を「月の樹」といいます。神秘的な生命の酒である「ハオマ」については諸説あるのですが、その名の語源や特徴の描写などから葡萄であると推定されています。豊穣の女神アナーヒターがしばしば葡萄を伴ってあらわされるのは「月の樹」が葡萄であることの証です。
葡萄は古くからイラン高原で栽培され、豊穣の象徴として神に捧げられた聖なる植物なのです。
参考文献 「シルクロード」林良一著

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