さねかづら
![さねかづら](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2023/09/086sanekadura.jpg)
![さねかづら 前部分(関東巻)](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2023/09/086sanekadura_kantou.jpg)
![さねかづら 前部分(関西巻)](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2023/09/086sanekadura_kansai.jpg)
万葉表記:狭根葛、核葛
さね葛 のちも会ふやと 夢(いめ)のみに 祈誓(うけ)ひわたりて 年は経につつ
柿本人麻呂歌集 (巻11-2479)
さねかづらの蔓が長くのびて絡みついているように、いつかまた必ず逢おうと夢で祈っているうちに、こんなに月日がたってしまった
![サネカズラ](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/sanekazura04.jpg)
さねかづらは常緑のつる性植物で、夏に淡黄白色の可愛らしい花をつけます。秋には実が真っ赤に色づき、その可愛らしく美しい様に目を奪われます。切った枝を水にひたしておくと粘りけのある汁がとれ、それを整髪剤にしたことから「美男葛(ビナンカズラ)」とも呼ばれます。
蔓を伸ばしては、枝分かれした蔓がまた先の方で結びあうことから、万葉人はこの蔓に、恋人とまた後で逢うことができるようにと念じました。
帯では蔓の先がどのように絡み合うか工夫しました。赤い実はプレゼントを下げているようなイメージにしています。
コメント