保与(ほよ)と連雀(レンジャク)
![保与と連雀](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/079hoyo_renjyaku.jpg)
![保与と連雀 前部分(関東巻)](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/079hoyo_renjyaku_kantou.jpg)
![三分紐を締めたイメージ(関東巻)](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/079hoyo_renjyaku_kantou_himo.jpg)
![保与と連雀 前部分(関西巻)](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/079hoyo_renjyaku_kansai.jpg)
あしひきの 山の木末(ぬれ)の ほよ取りて かざしつらくは 千年寿くとぞ
大伴家持(巻18-4136)
山の木の梢に生えているほよを取って、髪飾りにして挿したのは、千年の長寿を祈ってのことです
ヤドリギは、エノキ、クリ、サクラ、ケヤキ、ブナなど落葉広葉樹の枝の上に半寄生する常緑小低木です。古来、常盤木として祝賀の席に飾られました。万葉名を‘ほよ’といいます。
冬になり、すっかり葉っぱを落とした宿主の木の枝に青々と茂るその姿には、生命力の強さや神秘的な力が感じられます。その力を少しでも身につけたいと、万葉びとはほよを髪飾りにしたことが分かります。ヤドリギはヨーロッパでも幸福の木と呼ばれています。
![ヤドリギ](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/hoyo14.jpg)
![キレンジャク](https://toriyorofu.jp/wp-content/uploads/2022/09/084hoyo_renjyaku.jpg)
そのヤドリギの種を好物にしているのがレンジャク。冬の渡り鳥です。尾の先が赤いヒレンジャクと黄色いキレンジャクがいますが、どちらにも頭にかんむり(冠羽)があり、サングラスをかけたような黒い線模様に少し“ ちょい悪”なイメージを持ちますが、どこか愛嬌のある鳥です。
※帯びはキレンジャクです。
コメント