珠衣「をみなへし」+名古屋帯「茉莉花」
女郎花(をみなへし)は佐紀という地名にかかる枕詞ですが、美しい女性を表す花として万葉集では詠われています。きものは「をみなへし」の花が咲き乱れる秋の野に、藤袴、桔梗などの花が所々でのぞいている様を表現しました。
帯「茉莉花」はアラビア・ジャスミンのことで、香りがよく、花は知らなくてもジャスミン茶の香り付けに使われる花と聞けば、その香りは想像できると思います。ジャスミンという花名はペルシャ語の「神からの贈り物」を意味しているようです。
帯の暈しは幻想的で、きものの暈しとも美しく響き合います。
茉莉花(マツリカ)
茉莉花 茉莉花 前部分(関東巻) 茉莉花 前部分(関西巻) 古代インドのサンスクリット「マリカー」を語源とする植物。ジャスミンの一種で、アラビア・ジャスミンとも…
をみなへし
をみなへし 枕詞の「をみなへし」は地名の「佐紀」にかかります。また、「咲く」を導く序詞としても使われます。匂うように美しい様から、美しい女性を表す花として歌の…
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