珠衣「春風の」+名古屋帯「さねかづら」
どこまでも這い広がる蔓植物の文様には繁栄の意味があります。また、さねかづらは松と同じように常緑の植物ですので、変わらぬ繁栄の意をもつ吉祥文としても捉えることができます。そのようにして見ると、可愛らしい赤い実は何とも尊い贈り物や瑞祥の現れのように思えてなりません。
きものの縞が帯の柄を引き立てます。そして、落ち着いた地色にさねかづらの赤い実がきれいです。
さねかづら
さねかづら さねかづら 前部分(関東巻) さねかづら 前部分(関西巻) 万葉表記:狭根葛、核葛 さね葛 のちも会ふやと 夢(いめ)のみに 祈誓(うけ)ひわたりて 年は経…
春風の(はるかぜの)
春風の(はるかぜの) 「春風の(はるかぜの)」は春風の吹く音の意から「音」に掛る枕詞です。漆の糸で織られた細い横段の地紋の生地を品の良い草色で染めました。春風…
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