生命の樹-まとめ

そびえるカツラの木

そびえるカツラの木

まず、『木々の恵み』-フレッド・ハーゲネーダー著から

古代の多くの文化には、宇宙は「世界軸」と呼ばれる中心軸のまわりを回転しているという考えがありました。その中心軸は、しばしば「命の木」とか「世界樹」と呼ばれています。この「命の木」の意味を簡単に言えば、「すべての生命はお互いに関係しあっていて神聖である」という概念を具現化したものとしての大宇宙(または少なくともこの地球)の姿をイメージしたものです。つまり、宇宙を生命のない、物理学の法則に従うだけの、ただの機械的なメカニズムとしてとらえるのではなく、生きていて進化する有機体であり、神聖なる霊魂が宿るものとして示したものが「命の木」です。

「命の木」=「生命の樹」です。「生命の樹」を端的に表現した文章なので引用しました。

樹木が人間にとって欠くことのできない存在であることに異論の余地はありません。その多くの有用性により古代から崇められてきたのもうなづけます。

そして、地球上で最も長寿であること。日本に現存する巨木には、樹齢2000年、3000年を超えるものがあるようです。世界に目を向ければ、さらに高樹齢の木が存在するのかもしれません。

また、地球上で最も大きな生き物も樹木であるといえます。アメリカ・カリフォルニアのレッドウッド国立公園内にある「コースト・レッドウッド」は樹高111.4mあるそうです。
天高くそびえる巨木を前に、世界軸の姿を想像することに民族の違いはないようです。

母なる大地から命を養う水を吸い上げ、やがて、大きく広げた枝先に恵みの果実を生む。この永遠のいとなみは人知を超えた神に通じるものであり、神秘性、神聖な力を感じるのも当然のことといえます。

「生命の樹」は生命を産みだす樹木。世界の中心にそびえ、豊穣力の象徴として花花を満開させ、たわわに実を稔らせる一本の樹です。

そして、民族の心の中にイメージとして生き続ける生命の樹は「希望の樹」であり「祈りの樹」ともいえそうです。

これまで、いくつかの「生命の樹」を取り上げ紹介してきましたが、そこに一つのキーワードがあることに気付きました。それは「永遠の命」あるいは「不死」というようなもの。

文様の世界をたどってみても、例えば、松竹梅文、鶴文、亀文(亀甲文)、桃文、菊水文、橘文、蓬莱山、月とうさぎ、熨斗文など、いずれも長寿、あるいは不老長寿を意味し、縁起の良い吉祥文とされていますが、おそらく「長寿でありたい」、「永遠の命がほしい」というのは、古代からの変わることのない究極の願いなのでしょう。

医学の進歩により、人間の寿命は格段に延びています。にもかかわらず、現代人の長寿への願いは弱まることがありません。そして、さらに、20代から60代くらいの人(特に女性)に「歳よりも若く見せたい(見られたい)」 と強く願う方が増えているように思います。「アンチエイジング」という言葉も流行化していますね。
「若返り」も昔からの変わらぬ願いだと思いますが、それが科学の力、美容の進化で全く不可能ではなく叶う願いになりつつあるため、熱心さが増しているのでしょう。
もしも、カルパヴリクシャがあったならば、その吐息を吸い込むだけで願いは簡単に叶えられるのですが、、、ね。

私がみなさんに提案したいこと。
それは、『心の中に「自分の生命の樹」を持ちましょう 』ということです。
──目を閉じて想像してみる。そこには一本の大きな樹があって、いつもあなたを支えていてくれている。あなたはその樹の下で静かに瞑想している ── きっと心が落ち着き、軽くなり、光が射してくると思います。
もし、それが難しいならば、 身近にある大きな木、あるいは素敵だなと思う木を自分の「生命の樹」に見立て、それを見るたびに「希望」や「願い」を思い出してみる。その木はあなたに癒しを与えてくれるはずです。

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