タンポポ
たんぽぽは蒲公英と書きます。和名は鼓草(つづみぐさ)。花のかたちが鼓面に似ていることが由来です。鼓の音は「タン ポン ポン」と鳴りますが、そこから「タンポポ」の名がついたといわれます。また、「たんぽ槍」が名前の由来とする説もあります。綿などを丸めて皮や布で包んだものを「たんぽ」といいますが、棒の先にたんぽをつけて、けいこ用の槍にしたものが「たんぽ槍」です。花穂が綿毛になったまるい形がその「たんぽ槍」に似ているからというものです。
日本中どこにでもあるポピュラーな植物ですが、花の根元を包んでいる萼(実際には苞といいます)が反り返っていないのは在来種のカントウタンポポで、反り返っているのはセイヨウタンポポです。葉のかたち、花の様子、綿毛になった種子の姿など、どれも可愛らしく好きなモチーフです。
帯では、春の空気を光彩のように表現しました。前の主役はモンシロチョウです。タンポポの光彩に誘われて飛んできました。たんぽぽに桜の花びらが舞い散る季節が待ち遠しいですね。
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