やまたちばな考②
ヤブコウジには「十両」という別名がある。これは江戸時代の園芸ブームによって生まれた呼名で、同じように貨幣を名に持つ植物は他に
一両
アリドオシ(アカネ科アリドオシ属)

十両
ヤブコウジ(サクラソウ科ヤブコウジ属)

百両
カラタチバナ(サクラソウ科ヤブコウジ属)

千両
センリョウ(センリョウ科センリョウ属)

万両
マンリョウ(サクラソウ科ヤブコウジ属)

随分と大金を名前に当てたものだが、このようなことが始まったのはなぜだろう?
調べるてみると、きっかけは百両かららしい。
中国の古い植物名として「百両金」という名が江戸時代の初めに伝わり、当時の園芸家がカラタチバナをそれに当てたのが始まりとされる。センリョウはもともと「仙蓼(センリョウ)」と表記されており、百両より大きく、実も多いため「千両」の当て字が使われるようになる。マンリョウは以前は「アカギ」と呼ばれていたが、センリョウよりもさらに大きいことから「万両(マンリョウ)」と命名された。
百両、千両、万両ときて、残りの一両、十両はその大きさからついでに命名されたようだ。
千両、万両、有り通し!などと縁起を担いで正月の飾り物にするところもある。
うちの庭には千両あるよ!いやいや、うちの庭には万両あるぞ!といった江戸っ子らしい会話が聞こえてきそうだ。
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