葡萄
葡萄は世界で最も品種が多い果実で、その数は1万以上ともいわれています。人間との関わりも大変古く、紀元前2000年頃にはメソポタミアで栽培が始まっていたという記録もあります。日本には平安時代に中国から伝えられ、鎌倉時代には甲斐国、勝沼で栽培が始まりました。
ブドウは生命と豊穣のシンボルとされ、聖書では「神の慈悲」考えられたことから、古くから聖なる果実として尊ばれました。また、古代インドでは「ソーマ」、古代イラクでは「ハオマ」と呼ばれ、聖なる樹とされていたようです。そのことから葡萄文は瑞果(ずいか)文として使われている例が多く、たわわに実る葡萄を唐草文で表現した「葡萄唐草」も多く見られます。
花言葉は「豊穰」「元気」「いい仲間」「快楽」「欲望」「若さ」
ブドウの葉には墨描きが施され、バックに松皮菱を配しました。大変、技法に凝った帯になっています。
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