夜桜
万葉表記:桜、佐久良、作楽、佐案
旋頭歌
春日なる 三笠の山に 月も出でぬかも 佐紀山に 咲ける桜の 花の見ゆべく
作者不詳(巻10-1887)
春日の三笠の山に月も出てほしいよ。佐紀山に咲いている桜の花が夜でも見えるように
桜は日中のお花見も良いですが、ライトに照らされる夜桜は幻想的な趣があり、また違った桜の美しさをを見せてくれます。万葉の時代に篝火を焚いてお花見をする習慣があったかどうかは分かりませんが、少なくとも、月明かりのもと夜の桜を眺め楽しんでいたことはこの歌から想像できます。
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