毬花
ホップは雌雄異株のツル性植物。雌株には「毬花(まちばな・まりはな)」と呼ばれる松かさに似た花のようなものをつけ、この毬花がビールの苦味などの原料になります。成長が早く、不思議と葉の形を変えながらひと夏で15mに達するほど旺盛に育ちます。
中世の北欧では、大麦麦芽を軽く発酵させたエールと呼ばれるほのかに甘い飲み物が、主食であるパンと一緒に飲む重要な飲み物でしたが、あまり保存が効きませんでした。修道士たちはエールに強い殺菌力をもつホップを加え、爽やかで苦味のある複雑な味わいの、しかも保存のできる飲み物を作りだしました。これがビールの始まりです。
帯ではたわわに実る毬花をデザイン化しました。地色の一部に黄金色を入れてビールをほのめかしています。お太鼓にはホップの葉を食べる「ヨツスジヒメシンクイ」という虫を入れました。
ホップには繁栄の意味も込められています。
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