雪華松

日本では9世紀の平安時代に雪の異名を「六出」といい、花にたとえて「六つの花」とよんで愛したそうです。また、「雪月花」という言葉もあるように、雪景色は昔から風雅の興趣とされ、豊年の兆しともされたそうです。

文様的には、室町時代以降に雪持文(草木などに雪が積もった形をデザイン)が始まり、江戸になると雪輪文が流行しました。これらは雪のかたまりや積もった雪を意匠化したものだと思われます。

そして、江戸末期に古河の城主、土井利位が、顕微鏡を使って観察した雪の結晶の記録をまとめて「雪華図説」(1832年)として出版しました。空から降りてくる雪の結晶のあまりの美しさに人々は驚き、関心をもったのでしょう。雪華の文様はその後大流行することになります。

帯では雪華文に加え、松と竹を配して瑞兆の意味を込めました。

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