万葉表記:柳、楊、夜奈宜、楊那宜、楊奈疑、夜奈枳

青柳の上枝(ほつえ)攀(よ)ぢ取り蘰(かづら)くは 君が屋戸にし千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ
大伴家持 (巻19-4289)

青柳の梢の枝を引き寄せ取って蘰にするのは、わが君の家に千歳の寿を祝ってのことです

柳は枝を土にさせば芽ぶくほど生命力の強い植物です。その枝をかづらにして頭に巻くことにより、生命力を自分の身体に感染させようとしたしたようです。

また、柳を環にするのは、「環」は「還」に通じ、無事帰還の意が込めています。柳の枝はしなやかでたわめても折れず、枝先が枝元まで戻ることも、故郷に戻るという願いに通じています。柳を手折るということは望郷の意も込められているのです。柳のかづらには旅立つものの無事を心から祈る、切なる思いが託されています。

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