はねず

万葉表記:翼酢、波祢受、唐棣

思はじと 言いてしものを はねず色の 移ろいやすき わが心かも
大伴坂上郎女(巻4-657)

もう思うまいと言ったのに、またしても恋しくなってしまった。はねずの花のように何と変わりやすいわが心であることよ

はねずの花は白みを帯びた紅色をしていますが、すぐに色褪せてしまいます。そのため歌の中では「移ろう」の枕詞として使われることが多いようです。心の移ろい、特に恋心の変わり様を例えるのであれば、はねずほどふさわしい花はないようにも思われ、現代人も共感させられます。

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