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山吹
山吹-その5
山吹の 立ちよそいたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく
高市皇子(巻2-158)
(山吹が一面を黄金色に染めて咲き飾る中にある山清水を汲みに行きたいのだが、その道がわかりません)
山吹(黄)の 立ちよそいたる 山清水(泉)・・・それは黄泉、黄泉の国を暗示しているといわれています。
高市皇子は十市皇女がいる場所、黄泉にいって水を汲んであげたいのだが、そこへ行く道を知らない・・・・
悲痛な思いが伝わってきます。
そこには深い「愛」があったのだろう・・・
彼の愛は彼女に届かなかったのかもしれないが、きっといつか、その想いは届くであろう・・・
山吹のきものは仕上げの作業に移ります。高市皇子のことを思い浮かべながらのじっくり進めていくつもりです。
山吹-その4
1600年の天下分けめの大戦、関ヶ原の戦いはみなさんご存知ですね。
それをさらに1000年近くさかのぼる672年、同じ関が原で大海皇子と大友皇子との間で古代最大の内乱、壬申の乱が起きました。
十市皇女にとっては夫と父との争いです。
一方、高市皇子は大海軍のリーダーとして大友軍と戦いました。
大友皇子は敗死。天武の時代に移りますが、数年後十市皇女も突然この世を去ります。
彼女の死については様々な説がありますが、その謎を知るすべなどありません。
しかし、高市皇子がどのような想いであったかは、この死に際して彼が残した
「山吹の 立ちよそいたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく」
という歌からはかり知ることができるように思います。
つづく
山吹-その3
山吹です。
こちらの記事はずいぶん間が空いてしまいましたが、きものは順調に制作が進み最後の水元(水洗い)も終わっています。
山吹の 立ちよそいたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく
高市皇子(巻2-158)
(山吹が一面を黄金色に染めて咲き飾る中にある山清水を汲みに行きたいのだが、その道がわかりません)
十市皇女が突然亡くなったとき高市皇子が詠んだ歌です。なにかただならぬ心にグッとくるものを感じますが、実はこの歌には壮大な歴史のドラマが隠れています。
十市皇女と高市皇子は大海皇子(のちの天武天皇)を父とする異母きょうだい。
ちなみに、十市皇女の母、額田王(ぬかたのおおきみ)は夫、大海皇子の兄、天智天皇の横恋慕にあい、夫と別れ後宮に入りますが、その後、薬草狩の際、大海皇子との間で交わされた
「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」
の歌はあまりにも有名で、万葉集人気ランキングをしたらベスト3に入るのではないでしょうか。
さて、そんな十市皇女が嫁いだのは天智天皇の息子である大友皇子なのですが、天智天皇がなくなると後継をめぐり壬申の乱が勃発します。
つづく
山吹-進行中!
山吹のきものは着々と進行中です。
山吹の 立ちよそいたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく
高市皇子(巻2-158)
(山吹が一面を黄金色に染めて咲き飾る中にある山清水を汲みに行きたいのだが、その道がわかりません)
きもののイメージとなった歌です。
どのような構想かはまだまだ秘密です。
みなさんならどのようなデザインにするでしょうか?
歌にまつわることはまた今度記事にすることにします。
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