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面白い実

セリバオウレン

早春に林間で見ることができるセリバオウレンの花。

咲き始めたセリバオウレン 2012/2/12撮影

咲き始めたセリバオウレン 2012/2/12撮影

花の盛り 2012/3/14撮影

花の盛り 2012/3/14撮影

小さな花だけど、よく見るとデザインの凝ったなんとも可愛らしい花で、毎年この季節が来るのが楽しみです。

さて、今現在、木々は若葉をつけ、野草たちは競うかのようにいっきに花を咲かせていますが、スプリング・エフェメラルと呼ばれる早春の野草たちはすでに実を結ぶ季節になっています。その種もまた可愛らしい。

セリバオウレン(正確にはスプリング・エフェメラルではありません)はどうなっているだろう、と先日のぞいて見てびっくり。

セリバオウレンの種子-1

セリバオウレンの種子-1

セリバオウレンの種子-2

セリバオウレンの種子-2

セリバオウレンの種子-3

セリバオウレンの種子-3

セリバオウレンの種子-4

セリバオウレンの種子-4

早春のイメージとは全く違います。そして種が花のようではありませんか?

それにしてもなんと芸術的デザインセンスでしょう!自然には敵わないな~と、つくづく感じさせられました。

 


菩提樹

釈迦は「菩提樹」の下で悟りを開いたといわれます。これは日本の菩提樹。

菩提樹-2011年11月5日撮影

菩提樹-2011年11月5日撮影

でも、釈迦にまつわる本当のボダイジュは「インドボダイジュ」で、日本にあるのとは全く別の樹です。

インドボダイジュ

インドボダイジュ

仏教がインドから中国に伝わったとき、葉っぱがよく似たシナノキ科のボダイジュが本物になり代わり日本にも伝わったのです。

菩提樹の葉っぱ-2011/11/05

菩提樹の葉っぱ-2011/11/05

以前に取り上げた‘沙羅双樹’も本物は「ショレア・ロブスタ」という植物で、日本では「ナツツバキ」が代用されています。
ショレア・ロブスタもインドボダイジュも日本や中国では育たないので、違う植物が代用されるというのは仕方ないことなのかもしれません。

 

さて、日本にある菩提樹ですが、果実が変わっていて面白いのです。

菩提樹の果実

菩提樹の果実

葉っぱは可愛いハート型をしていますが、それとはちょっと違うヘラのような形の葉っぱの真ん中から果実が垂れているのがわかりますか?

横から見た菩提樹の果実

横から見た菩提樹の果実

こういう葉っぱを「葉状苞」と言うのだそうです。

いいですね! 題材になりそう!

こうなると花も見たいものです。花期は6月ごろ。楽しみです。

 

 


ムクロジ

ムクロジ

綺麗に色づいたこの木をご存知でしょうか?

‘ムクロジ’といいます。いまでは数が減り知っている方も少なくなってしまったかもしれませんが、かつてこの木は大変重要な植栽木として、人里の水辺、多くは集落近くの小川に植えられました。なぜか? 理由は写真中央に見える丸い実にあります。下の写真は拡大したもの。

ムクロジの実

ムクロジの実

秋に熟すムクロジの実はサポニンを多量に含んでいて昔はこれを洗剤として使ったのです。
現在、石鹸や洗濯洗剤は安価で買うことができますが、江戸時代の頃はまだ一般の庶民が利用できるような品物ではありませんでした。
ムクロジの果皮を水につけておくとサポニンが溶け出しよく泡立ちます。実は乾燥させてもサポニンは変質しにくいので長く利用できます。小川の近くに植えておけば洗濯のとき大変便利だったんですね。

ところで、ムクロジの実の中には黒い種子があるのですが、それはおそらく多くの日本人がよく知っているものなのですよ。わかりますか?

ムクロジの実と種子

ムクロジの実と種子

すごく堅い種子なんです。お正月に使うものですよ。

羽根つきの羽根

羽根つきの羽根

そうです。羽子板遊びの羽根です。ムクロジの種子に染めたニワトリの羽毛を3~4本植え付けて衝羽根にしたんです。カーンという良い響きはムクロジのおかげだったんです。いまは羽子板遊びをする子どもも少なくなりました(いなくなりましたかな)。残念です。失敗したら顔に墨を塗るのが面白い。服についても落ちる墨を使って、もう一度流行らせたいものです。

そのほか、乾燥した実を使ってホイッスルもつくることができます。

ムクロジのホイッスル

ムクロジのホイッスル

ヘタの部分をうまくくりぬいてガラを取ってきれいにすれば出来上がり。簡単です。下唇にヘタの部分をあてて吹くと中の種子が回りながらホイッスルのような音が出ます。面白いですよ。是非やってみてください・・・まずはムクロジの木を探してね。

 

追記
思い出しました。
昔、泡の出る消火器にはムクロジが使われていました。
また、種子を使って数珠もつくられたそうです。

 

 


さねかづら

さねかづらの実が赤く熟しました。

さねかづら

さねかづら

いけばななどに使ったら趣があると思いませんか。

さねかづらの実

さねかづらの実

夏には可愛い花を咲かせます。

さねかづらの花

さねかづらの花

さね葛 後も逢はむと 夢のみに うけひわたりて 年は経につつ
柿本人麻呂歌集(巻11-2479)

後になって逢おうと、今は夢だけに祈り続けて年がたってしまうことだ。

恋しい人に逢いたいと夢の中で約束するばかりでなかなか実現しない、実らぬ片思いを嘆いた歌です。

さねかづらはちょっと暗めの山地に自生するつる植物。
分かれた蔓が長く伸びてまた先で出会うことから「会う」「来る」の枕詞に使われます。

別名は「ビナンカズラ(美男蔓)」。これは樹枝に粘液を含み、昔は水に浸出して頭髪を整える整髪料としたことからついたものです。

こちらは、とりよろふの帯

さねかづら-名古屋帯

さねかづら-名古屋帯

紬地に染めています。

 


赤い実

ピラカンサスもそうなのだけど、実の色って赤いものが多いですね。これは簡単に鳥に見つけてもらって食べてもらいたい!という植物の願いの現れなのでしょう。

最近見つけたおもしろい赤い実をふたつ。

シロダモ

シロダモ

玉川上水で見つけた可愛い赤い実。よく見るとその先に花が咲いています。
??なんで? 実と花がいっしょにあるの・・・。
これは「シロダモ」という木で、実は1年かけて赤く色づくといいます。

 

イイギリ

イイギリ

こちらは「イイギリ」という木です。実が赤いブドウのようです。

 

ところで、おもしろい植物に出会ってその名前がわからないとき、みなさんはどうやって調べますか?
植物図鑑を使うてもありますが、やはり今はインターネットですよね。でも名前がわからないので検索がむずかしい。

シロダモ→「赤い実と花がいっしょ」
イイギリ→「赤い実 ぶどうみたい」

このキーワードで出てきました。なんとかなるもんですね。

 


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