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綺麗な花

菊百花繚乱

菊の花が盛りです。ちょっと歩くだけでいろいろな種類の花を見ることができます。

菊の花いろいろ

菊の花いろいろ

園芸花として人気が高い菊は、当然のことながら文様としても数多く登場します。天皇家の紋章としても有名ですね。

菊と水を組み合わせた「菊水」という文様をご存知でしょうか?

菊水文様小袖 江戸前期

菊水文様小袖 江戸前期

流水に菊の花が半分浸かっているような文様をお皿や湯のみなどに見ることもありますよね。
なぜ‘菊’と‘水’なのか不思議に思った方も多いはず。

菊水文様

菊水文様

これは、仙峡に群生する菊の花からしたたり落ちる露が不老不死の霊薬となって流れるという中国の故事に基づくもの。吉兆をあらわすモチーフです。

そんなこんなで、器に菊を浮かべてお酒を飲んだら、香りもいいし、長生きするわで、
是非是非毎晩・・・といきたいものです。

 


沙羅双樹

沙羅双樹-ナツツバキ

沙羅双樹-ナツツバキ

お釈迦さまが亡くなったときに、四方を囲んで植えられていた沙羅双樹の木が枯れて鶴の羽根のように白くなったという伝説から、仏教では聖木とされています。

日本ではナツツバキが 沙羅双樹として扱われていますが、実際には(インドでは)違う木のなのだそうです。

平家物語の冒頭部を思い浮かべます。

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす

ぽとりと落ちる短命の白い花は、「人生のはかなさ」を感じさせますね。

去る6月10日に作家の村上春樹はスペインの「カタルーニャ国際賞」を受賞し、「非現実的な夢想家として」というスピーチを行いましたが、その中に「無常」という言葉が出てきたのが印象的でした。

スピーチから・・・

「最初にも述べましたように、我々は、無常(mujo)という移ろいゆく儚い世界に生きています。生まれた生命はただ移ろい、やがて例外なく滅びていきます。大きな自然の力の前では、人は無力です。そのような儚さの認識は、日本文化の基本的イデアのひとつになっています。しかしそれと同時に、滅びたものに対する敬意と、そのような危機に満ちた脆い世界にありながら、それでもなお生き生きと生き続けることへの静かな決意、そういった前向きの精神性も我々には具わっているはずです」 

沙羅双樹は万葉集にも出ています。
花といい、葉っぱといい、蕾といい、大変清楚な印象の木です。


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