生命の木-建木

中国の古代神話には、世界の中心にそびえ立つ宇宙樹「建木」が登場します。

「世界樹木神話」-ジャック・ブロス著 にはこのような記述があります。

中国人にとっては、宇宙の中心、理想の都が見出されるはずの場所は、建木(そびえ立つ樹)によって表現される。・・・・・・・建木は、再生の樹であり、したがって絶対的な始まり、つまり世界の始まりの樹でもある。・・・・・・空洞の幹づたいに、天と地の仲介者であり、人間の太陽である天帝たちが、天界と地上を昇り降りする。建木の両側、東の方には巨大なモモの樹がそびえる。それは「『精霊』の門のそばに位置し」、その果実は不死を授けるのだ。西の方にはタチバナの樹がそびえる。そこには夜のあいだ一万もの太陽が泊まりにやってくる。宇宙のそのほかの図像のうちで、主要な役割を担っているのは空洞のクワの樹である。それは「太陽の母」の東にある住処であり、そこから朝、太陽が登ってくる。聖なるクワの樹は、陰と陽、男と女、光と影、天と地が分かれる以前の両性具有とみなされている。それはしたがって、道、すなわち宇宙の秩序、世界の「原理」そのものを象徴するのだ。帝の都の東門の前には聖なるクワの樹の林があった。

引用文おわりのところに「聖なるクワの樹」という表現がありますが、これはおそらく「扶桑の樹」のことだと思われます。

次回は、その「扶桑の樹」について触れてみます。

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