ヒオウギの種が顔を出しています。
夏の盛りに、オレンジ色で濃い紅色の斑点がある花を咲かせます。
この種のことを「ぬばたま」と呼ぶことをご存知ですか?
「ぬばたまの」という枕詞がヒオウギの種であることを知ったとき、私は大変な驚きを感じると同時に、万葉人がすぐ自分の隣にいるような、変な親近感をおぼえました。
ぬばたまの 夜霧の立ちて おほほしく 照れる月夜の 見れば悲しさ
坂上郎女(巻6-982)
暗い夜の霧が立って、ぼんやりと照っている月は、目をとめると悲しいことよ
「ぬばたまの」は“黒・夜・暗・夢・闇・夕・髪・今夜・月”などの言葉にかかります。
艶やかに黒ければ黒いほど、そこには光が湛えられるものです。光沢のあるこの小さな珠の中に、私も夜や闇を感じられたらいいのですが・・・。
とりよろふの「ぬばたま」はこちら。
http://www.toriyorofu.jp/works/manyou/nubatama.html
柄を拡大したものです。
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