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作品のことなど

たまぼうき

東京都府中市にある浅間山公園で「たまぼうき」の群生を見つけました。

たまぼうき

たまぼうき

花は小さいけれどリボンみたいでとっても可愛いのです。

たまぼうきの花

たまぼうきの花

現代名は「コウヤボウキ」

実はこの植物、養蚕に関係があるのですが、知っている人は少ないかもしれません。

詳細はこちらをご覧ください。
とりよろふ 玉箒(コウヤボウキ)

 


さねかづら

さねかづらの実が赤く熟しました。

さねかづら

さねかづら

いけばななどに使ったら趣があると思いませんか。

さねかづらの実

さねかづらの実

夏には可愛い花を咲かせます。

さねかづらの花

さねかづらの花

さね葛 後も逢はむと 夢のみに うけひわたりて 年は経につつ
柿本人麻呂歌集(巻11-2479)

後になって逢おうと、今は夢だけに祈り続けて年がたってしまうことだ。

恋しい人に逢いたいと夢の中で約束するばかりでなかなか実現しない、実らぬ片思いを嘆いた歌です。

さねかづらはちょっと暗めの山地に自生するつる植物。
分かれた蔓が長く伸びてまた先で出会うことから「会う」「来る」の枕詞に使われます。

別名は「ビナンカズラ(美男蔓)」。これは樹枝に粘液を含み、昔は水に浸出して頭髪を整える整髪料としたことからついたものです。

こちらは、とりよろふの帯

さねかづら-名古屋帯

さねかづら-名古屋帯

紬地に染めています。

 


ぬばたま

ヒオウギの種が顔を出しています。

ヒオウギの種

ヒオウギの種

夏の盛りに、オレンジ色で濃い紅色の斑点がある花を咲かせます。

ヒオウギの花

ヒオウギの花

この種のことを「ぬばたま」と呼ぶことをご存知ですか?

「ぬばたまの」という枕詞がヒオウギの種であることを知ったとき、私は大変な驚きを感じると同時に、万葉人がすぐ自分の隣にいるような、変な親近感をおぼえました。

ぬばたまの 夜霧の立ちて おほほしく 照れる月夜の 見れば悲しさ
坂上郎女(巻6-982)

暗い夜の霧が立って、ぼんやりと照っている月は、目をとめると悲しいことよ

「ぬばたまの」は“黒・夜・暗・夢・闇・夕・髪・今夜・月”などの言葉にかかります。

艶やかに黒ければ黒いほど、そこには光が湛えられるものです。光沢のあるこの小さな珠の中に、私も夜や闇を感じられたらいいのですが・・・。

とりよろふの「ぬばたま」はこちら。
http://www.toriyorofu.jp/works/manyou/nubatama.html

柄を拡大したものです。

とりよろふ-ぬばたまの花

とりよろふ-ぬばたまの花

とりよろふ-ぬばたまの種

とりよろふ-ぬばたまの種

 

 


珠衣(たまきぬ)シリーズ始めました

五百重波(いほへなみ)

五百重波(いほへなみ)

この度、やっと商品として珠衣のころもたちを販売できるようになりました。
写真は珠衣シリーズ「五百重波」です。
これから少しずつ作品の情報をアップしていきます。

とりよろふ>作品紹介>珠衣インデックス

珠衣とは「珠」のように美しい絹の衣のこと。
万葉集では「たまきぬの」という枕詞として登場し、「さゐさゐ(さらさら-絹が擦れてたてる音からかな?)」にかかるものとされています。
珠衣シリーズのきものには、そんな万葉集の美しい響きの枕詞から名前を付きようと思っています。

珠衣シリーズはとりよろふの独特の染めを最大限に活かした、複雑な光彩をもつ珠のようなきものです。
100%手づくりですので、ひとつひとつがそれぞれ違った輝きをもっています。同じものはありません。一品ものです。
一人でも多くの方に「染め」の魅力を知っていただきたい。そんな願いからあえて友禅の柄を付けずに、使いやすく、お求めやすくいたしました。
様々な場面でお使いいただけるきものです。
お気に入りの‘珠衣’をお選びください。


珠衣

珠衣

珠衣

とりよろふの染めです。

「珠衣(たまきぬ)」とは玉を飾ったように美しい布のこと。

珠衣

珠衣-拡大

きものや帯をつくるうえで、何のモチーフに、どんな思いを込めて意匠化するかということが、まず重要なわけですが、とりよろふの場合、その背景をどのように演出するかがより重要であるといえます。暈し染めはとりよろふの最大の特徴であり、それにより、作品の印象が決定されるといっても過言ではありません。


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