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文様のこと
宝相華文
- 2011-04-21 (木)
- 文様のこと
‘宝相華’という文様があります。「ほうそうげ」と読みます。
多くは唐草のように蔓がうねり、牡丹かな? バラかな? 芙蓉かな? と、判断が難しい花や葉があります。
実はこの文様、特定の花をモチーフにしたものではなく、‘空想の花’を意匠化したものなのだそうです。‘空想の花’とは人間が想い描く‘理想の花’に近いのかもしれません。それは、たとえば‘桃源郷’が理想郷として想い描かれたように。
奈良・平安時代に特に仏教美術の装飾として多く使われたことを考えると、やはり‘宝相華’は「理想の花」、まさに「有難い(ありがたい)花」なのでしょう。
曹洞宗の開祖、道元の言葉を思い出しました。
こころに咲いた「空華」を想い避けることなく、その開落を見つめよ。幻華もまた真の花だ
わたしは特に宗教に関心があるわけではありません。何の本に書いてあったかかも忘れましたが、気になって書き留めておいた言葉です。
「宝相華」と「空華」
どこかでつながっているように思われてならない。
宝相華文は平安時代から‘唐花(からはな)文’へと移行していきます。
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唐草文
- 2011-04-20 (水)
- 文様のこと
日本ではたいへん馴染みのある文様ですが、起源は古く、エジプトのロータス(睡蓮)の文様がやがてギリシア、ローマのパルメット(しゅろ)へとかたちを変え、やがて中国から日本へと伝わったものです。唐草の‘唐’は昔の中国のことですね。
一般的には、花や葉をつけた蔓性の植物が曲線を描いて連続的に空間を埋めたものを指します。蔓の先端が「くるりん」としているのが特徴です。
鉄線のように実際の蔓植物を描いたものもありますが、多くは、牡丹や、菊、桐、葵、丁子(クローブ)など、蔓を持たない植物を「くるりん」とアレンジして、“○○唐草”というように表現しているところが面白いです。
蔓植物が地面を這いまわり、増殖する姿に、人はエネルギー、生命力を感じ、繁栄のシンボルとしたのでしょう。
また、その包容力を得るがため風呂敷の図柄に使われたのもうなずけます。
人気の植物を唐草の中に取り込むことでその意味合い、解釈を広げていったのだと思います。
「唐草文鐙」を始めて見たとき、ギリシアの壺に描かれたパルメット唐草に似た、すっきりとしたリズム感、洗練されたデザイン性うを感じました。
何の植物だろう?
日本のいたるところで見られ、この季節、繁殖力を増しているであろう‘ヤエムグラ’にどこか似ているな ── と、ふと思った。
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宝尽くし-打出の小槌
打てば何でも自分の欲しいものが出てくる小槌。
願い事をかなえる点では「宝珠」と似ていますね。
福の神「大黒天」の持ち物で、敵を「討つ」にも通じます。
たしか、昔話の「一寸法師」にも登場したと思います。
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宝尽くし-宝珠
密教法具の一つで望みのものを思うまま出すこと・かなえることができるマジックツールです。
上が尖った珠、あるいは円錐状で底が丸い珠というべきか・・それが炎で燃え上がっているように表されます。
まるで、ドラえもんの「四次元ポケット」みたいですね。
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宝尽くし
縁起の良いもの、福を招くものを寄せ集めた面白い文様があります。宝尽くし文です。
室町時代の頃に起こりましたが、もとは吉祥とされるもの八つを集めた「雑八宝」、仏教に由来する「八宝」、八仙人の持ち物「暗八仙」など、中国の思想が背景にあるため、時代、地域のよって取り合わせの内容が一定していないようです。
「こんなものがあったら・・・」とう夢の道具や、実際に貴重なものを集めた文様です。現代でいうと何があげられるでしょう??
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