- 2010-01-13 (水) 9:55
- 文様のこと
昨日は午前中に雪がちらつきましたね。雪の文様について触れてみます。
日本では9世紀の平安時代に雪の異名を「六出」といい、花にたとえて「六つの花」とよんで愛したそうです。これは、古い中国の文献から伝わったものだとされますが、当時の人が雪の結晶が六方向に枝の出た形をしていることを認識していたかどうかは分かりません。平安時代、初雪の日には群臣が朝廷に参内し、天皇から禄(ごほうび)を賜ったそうです。
文様的には、室町時代以降に雪持文(草木などに雪が積もった形をデザイン)が始まり、江戸になると雪輪文が流行しました。これらは雪のかたまりや積もった雪を意匠化したものだと思われます。
そして、江戸末期に古河の城主、土井利位が、顕微鏡を使って観察した雪の結晶の記録をまとめて「雪華図説」(1832年)として出版しました。空から降りてくる雪の結晶のあまりの美しさに人々は驚き、関心をもったのでしょう。雪華の文様はその後大流行することになります。自由な発想でデザインできる雪華は私の好きな文様の一つです。
雪は豊年の兆しとされるそうです。
今日降る雪の いやしけ吉事(今日降る雪のようにますますかさなれ 良いことよ)
今年、たくさん良いことがあるといいですね。
参考文献:雪の文様 高橋喜平
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